山本容子を楽しむ

昨年12月、鵠沼の湘南西脇画廊に山本容子銅版画展を観に行った。

俳句と絵をコラボさせた句集『山猫画句帖』の原画も展示されているというので、それを楽しみに。山本容子が面白い句を作っているのを知っていたから。

会場では、もし一枚買って帰るとしたら(もちろん、そんな贅沢はできないし、飾る場所もないけど)、どれにしようかと本気で迷いながら、じっくりと楽しむことができた。

『本の話 絵の話』はこれをきっかけに買った山本容子の著作二冊のうちの一冊(もう一冊は版画集『静物画』)。山本容子の文章と絵が楽しめる。不定形の銅板を使って作られた肖像画は、(特に丸っこい銅板に書かれたものは)、石ころに書いたような面白さがある。