評論

「炉端を出る」生き方

境界の現象学: 始原の海から流体の存在論へ (筑摩選書) 作者:河野 哲也 筑摩書房 Amazon 現代文の教科書中にある「コスモポリタニズムの可能性」という評論は、僕にとってはとても興味深く刺激的な文章だ。その出典となっている『境界の現象学』は、今は簡単…

評論? 随筆?

日本近代随筆選1 出会いの時 (岩波文庫) 岩波書店 Amazon 編者(千葉俊二)による「解説」にもあるように、「随筆とはいかなる形式のもので、小説と随筆、評論と随筆はどのように違うのか」というのは難しい問題で、実際、この作品はどっちに分類したらいい…

どんな本か「予測」してみる

このブログは通常は読み終えた本(時には読みかけの本)に関して書いていますが、今回はこれから読む本(石黒圭『「予測」で読解に強くなる!』)について書きます。まだ全く中を開いていない今の段階で、こんなことが書いてあるのではないか、という「予測…

未来の自分のために

未来形の読書術 (ちくまプリマー新書)作者:石原 千秋筑摩書房Amazon僕はこの本をとても興味深く読んだし、多くの若い人にこの本を読むことを勧めたいと思います。特に、読書という行為に対して僕と同じようなことを期待している人は、きっとこの本にワクワク…