池上彰が言うなら…

<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)

<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)

池上彰がこんなにもしばしばテレビに引っ張り出されるのは、彼の説明がわかりやすいからということは勿論だろうけれど、池上彰の言うことなら信用できる感じがする、というのもその理由のような気がする。少なくとも、僕は彼の言うことを信じる。彼が「このくらいの値なら健康には影響はない」と言うなら、そうなんだろうと。原発問題に関しての発言は、ちょっと楽観的過ぎる感じもするけれど、テレビカメラに向かって無責任なことを言う人には見えない。
『〈わかりやすさ〉の勉強法』の中で、池上彰は読売新聞のコラム「編集手帳」について、こんなことを言っている。

このコラムは、いつも思いもよらないエピソードから書き出し、あれよあれよと読者を翻弄します。各紙の中でも群を抜いた力量を見せています。

新聞のコラムで世間の評価が高いのは朝日新聞の「天声人語」だと信じ、ときどき授業でも教材として使ってきたけれど、池上彰がこれほどまで賞賛するなら、これからは「編集手帳」にも眼を通してみなければと思った。


「編集手帳」
「天声人語」