こういう本があるのを知って、取り寄せて読んでみたのだが、『人生論ノート』の難しいところはやはり難しいことに変わりはない。ただ、この著作の難しい言い回しの裏には、発表当時の時局への遠回しな批判が込められているかもしれない、という視点を持って読み直してみることで、筆者の真意が掴めるかもしれないことを教えられたのが収穫。
たびたび不掲載や発禁処分を受けてきた三木は、哲学用語やレトリックを駆使して晦渋な書き方をするほかなかったのです。
こういう本があるのを知って、取り寄せて読んでみたのだが、『人生論ノート』の難しいところはやはり難しいことに変わりはない。ただ、この著作の難しい言い回しの裏には、発表当時の時局への遠回しな批判が込められているかもしれない、という視点を持って読み直してみることで、筆者の真意が掴めるかもしれないことを教えられたのが収穫。
たびたび不掲載や発禁処分を受けてきた三木は、哲学用語やレトリックを駆使して晦渋な書き方をするほかなかったのです。