朝日新聞文化欄

前にも一度書いたことがあるけれど、「朝日新聞」の文化欄には、時々好い俳句が載っている。編集者の人選がよく、選ばれた方も全国紙掲載ということで気合が入るんだろうなあ。
昨日(29日)の夕刊には、中本真人という人の10句が載っていて、つくづくいいなあと思った。

タクシーを拾う夕立の小止みかな
ソーダ水干して氷に色残る
マネージャーらしき少女も日焼して
袋掛ビールケースを足場とし

こんなのは新しさはないのかもしれないけれど、こういうことが言えるのが俳句の魅力なんだと思う。作者は今話題の『新撰21』のメンバーの一人らしい。『新撰21』は僕なんかが読んでもついていけないだろうと、敬遠していたけれど、こういう人も書いているなら読んでみたいな。
■追記
なんと! 上の記事を書いた直後に、あっちこっちクリックしていて、たまたま開いた「週刊俳句」の最新号にも中本真人氏の「ダービー」10句が出ていた。こっちの10句もまた、なかなかいい。注目されている俳人なのかな。句帳を持ってダービーを見に行ったけど一句もできなかった僕とは大違いだな。
『新撰21』、注文しちゃった…