英語で読む村上春樹


 NHKのラジオ番組、「英語で読む村上春樹」が面白いというので聴いてみたら、これが本当に面白い。本屋でテキストを見つけて番組の存在を知ったのが去年の5月。途中から聴いても仕方ないと思っていたが、10月からまた別の作品を読み始めるというので、聴き始めたのだ。(今読んでいるのは「かえるくん、東京を救う」という短編)
 単純に英語に置き換えることができないような日本語の言い回しを、翻訳者がどういう工夫をして英訳しているかという点が、とても興味深い。英訳と比較しながら作品を読むことで、作品理解が深まるだけでなく、日本語や英語に対する認識も深まる。
 テキストを見ずに英訳の音読を聴いてもほとんど理解できない自分の英語力の低さは情けないけれど、こういう番組を楽しめる程度の力はあるわけだから、学生時代の英語の勉強も全くの無駄ではなかったということだ。
 さて、そろそろ2月号のテキストを買っておかないと…