『東京島』

前から気になっていた小説。
映画化が話題になっているこの機会に、と思って読んでみたのだが。

東京島 (新潮文庫)

東京島 (新潮文庫)

読み始めてしばらくすると、だんだんかったるい気分に。出てくる男どもはどいつも低能で下劣、たった一人きりの女性には色気なし。これを最後まで読み通すのは時間の無駄かもしれないと不安になってきた。かと言って、途中でやめてしまうのもむなしい気がして読み進めるうちに、ばかばかしさも素直に受け入れられる心境に変わってきた。現実に同じような極限状況に置かれたとき、人はこんなふうになるだろうか、などとカタイことを考えずに、「お話」として楽しんでしまえばいいのではないか…
それで、読み終わった現在の感想は、「作家の想像力というのはたいしたもんだなあ」。最後の方は、ちょっと予想を覆す展開だったからね。
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