楽して楽しむ

電車の中で、「今年の夏はどの山に登ろうかなあ、去年の夏に行った鉢伏山みたいに、楽して楽しめる山がいいなあ」なんて、ぼんやり考えていた。それから読みかけの『第七折々のうた』を開いて間もなく、こんな歌が。

 鉢盛は朝餉まつ山鉢伏は夕めし終へて月をまつ山   太田水穂

今思い出していた鉢伏山が詠まれている。歌を読んで山を思い出したのなら当たり前のことだが、山のことを思い出していたら、その山の歌が出てきた。こんな偶然、あるんだな。

鉢盛山の方は、登ったことがない。清里の近くの飯盛山なら2回登ったけど。これも、楽して楽しめる、嬉しい山。急傾斜の昇り降りはもうキツイ。鉢伏山は、頂上近くまで車で行けて、そこから緩い登り。泊まった山荘は貸し切り状態で、窓からの夜風が涼しく、快適だった。