月曜日の一時間目…
(教師)「うるさい」って漢字で書ける人、いる?
(生徒A)はーい!
(教師)じゃあ黒板に書いてみて。
(生徒A)え!! めんどい…
(教師)まあ、そう言わずに書いてみてよ。
五目蝉い
(教師)おっ、いいセンいってるね。でもどうかな、ビミョーに違わないかな?
(生徒B)目じゃなくて月じゃね?
(教師)じゃあ、これでいいかな?
五月蝉い
(生徒B)いんじゃね?
(生徒C)うーん、セミだったっけ、ハエじゃなかったっけ…
(教師)そうだね、「蝉」じゃなくて「蠅」、こうすれば正解!
五月蠅い
(教師)でもね、今読んでるこの本にこんなことが書いてあるんだよ。
昨今、蠅が生活環境から減少しているのか、わざと「五月蝉い」と書く人もいる。もともとそう書くのだと思い込んでいる人も見受けられる。しかしこれは、季節感を欠いた表記であるが、ついには、真夏のセミのほうがよほど「うるさい」といって、「八月蝉い」と書くべきだという意見も、あちこちで現れている。(笹原宏之『訓読みのはなし』より)
(教師)将来は「八月蝉い」っていう書き方が普通になるかもね。最近蠅ってあんまり飛んでないもんなあ…
あれっ、もう寝ちゃってるヤツがいるよ。
訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)
- 作者: 笹原宏之
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/05/16
- メディア: 新書
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