超現実と現実と

mf-fagott2006-12-09

教育基本法改悪、反対!」と叫ぶために、先月に続いて再び日比谷野外音楽堂へ。
その前に、上野までちょっと足を伸ばしてダリ回顧展を観て来ました。
さすがに人気のある画家だけに、なかなかの人ごみ…というより、ダリの絵の場合そもそも描写が「偏執狂」的にリアルだから、「これ、ホントに絵なのかよ」とついつい絵ににじり寄りたくなる。(最後の一線を越えてしまうと「白線の内側にお下がりください」と、駅員ではなくて警備員がやって来るから、注意!)
しかも顔のパーツに見えるものが実は女性の裸体だったりするかもしれないから、そういう仕掛けを見落としてしまったら損だと思って画面の隅から隅までなめ回すように見てしまう。これは僕だけがそうなのではなくて、みんな同じ気持ちなのです、きっと… 
そんなわけで、どうしても一つの絵の前での滞在時間が長くなってしまい、混雑状態が生じてしまうのですね。

入場してから1時間半、ダリの天才ぶりは充分堪能できたけれど、ぐったり。外に出るには「ダリTシャツ」とか「ダリ一筆箋」などを並べた「ショップ」の中を必ず通らなければならない仕組みになっているのは、まあ「お約束」ですね。どこからか「ダリの絵って面白いけど、部屋に飾ったりしようとは思わないよね。」と彼にささやく女の子の声。僕も一通り見たけれど、何も買わずに上野駅へ。(そういえば、高校生の頃はキリコの額絵を部屋に飾っていたなあ。)

新橋駅を出て夜の繁華街からビジネス街を抜け、日比谷公園に近づくにつれて気持ちは「超現実」から「現実」へ。
すでに人であふれる野外音楽堂に着き、職場の仲間たちと合流。集会後、「国は教育に口出しをするな!」と叫びながら、国会前までデモ行進し、「団結ガンバロー」で解散(これも「お約束」)。
昼過ぎまで仕事をしてから東京に出て、「芸術鑑賞」+「デモ行進」と、さすがに疲れた一日だったけれど、解散後に居酒屋に寄って同僚と飲んだ生ビールは、うまかった!!
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