山田ズーニーを読もう

神奈川県の国語部会の研究大会に出席し、山田ズーニー氏の講演を聞いてきた。試験問題作りのために寝不足なので、椅子に座ったら寝てしまうんじゃないかと心配だったが、話が始まってみると実に興味深い内容で、ばっちり目が冴えてしまった。
僕は最近、授業の中で文章を読むときも、表現するときも、「問い」と「答え」を意識することの重要性を強調しているのだけれど、今回の講演の中でも、同様のことがポイントの一つになっていた。ズーニー氏の言葉に置き換えると、「問い」は「論点=自分の問題意識はどこに向かっているか?」、「答え」は「意見=自分がいちばん言いたいことは何か?」ということになる。
講演はもっと突っ込んだ話をじっくり聞きたい、というところで終ってしまったので、ぜひ氏の著作を読んでみたいと思った。読むとしたらまずこの辺りだろうか―

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

あ、そうそう、講演の中で「相手に納得してもらえるお詫びとはどういうものか」という話があって、とても共感したのだけれど、あれは東電の原発関係の人にもぜひ勉強してもらいたい内容だったな。