父が娘に借りた本

なんと、珍しく娘が本を読んでいる。
「お前、何読んでるの?」

失はれる物語 (角川文庫)

失はれる物語 (角川文庫)

「面白いのか?」
「お父さんにはつまらないかも」
そりゃそうだろうなと思いつつも、娘が面白かった本ならためしに読んでみるかと、借りて読んでみました。
とりあえず一編だけ、と思い、本の題名にもなっている「失はれる物語」(なぜか歴史的仮名遣い)を読んでみたところ、まあ、つまんなくはない。文章も想像していたほど安っぽくないし。世界の中心でなんとかかんとかという小説よりは読めるじゃん…
それでもう一編、「わたしはおそらくこの高校で唯一の、携帯電話を持っていない女子高生だ。」という出だしが気になる「Calling You」を読んでみたら、これがなかなか面白い。
こうなったら全部読んじゃえ、というわけで、結局一冊読了。
「けっこう余韻が残るんだよな、どの話も。」