若者よ、投票に行こう!

澤上氏の、法人税を下げれば景気が回復する、とか、消費税を引き上げても景気にはさほど影響はないのだから、即刻15%くらいまで引上げて年金財源に充てるべきであるといった主張には、かなりの説得力が感じられる。もちろん、そうした意見に対してはさまざまな反論もあるだろう。だから、税制の改革はなかなか進まない。しかし、そろそろ何とかしないと…
僕自身は、消費税率の引き上げについては止むをえないと考えてはいるが、その成果が実感できる時は遠からずやって来なければならないと思う。そうでなければ政治に裏切られたという気持ちから、国民の政治離れはさらに加速してしまうだろう。
ところで、次のような意見に対しては誰も異を唱えることはできないのではないか。

高齢者は年金をはじめ現行の諸制度を維持してもらいたい。当然のことながら、高齢者などの既得権を守ってくれそうな政治家を選出させようと、積極的に投票所へ向かう。それが彼らの利益擁護につながるのだから、選挙に出かける苦労は惜しまない。
一方、若い皆さんは選挙にあまり関心をもっていない。投票所へも足を運ばない。それでは残念ながら、若い世代のことを考えてくれる政治家が国政の場に登場することはない。
そう、ずるいなどといっている暇があるなら、きちんと選挙に行こう。若い人達の投票率が高まれば、国家百年の大計より、目先の選挙をやたらに気にする政治家が多い日本だ。政策の方向はすぐ変わる。

先日取り上げた、『池上彰の政治の学校』にもほとんど同じことが書いてあった。若者の足をいかに投票所に向かわせるか。これが、日本をまともな方向に動きださせるための最重要課題の一つであることは間違いないと思う。