短歌の本を生徒に薦めるとしたら、これ。

近代以降の名歌100首を選んで平易に解説した本。100首選出の基準については、「はじめに」で次のように述べている。

できるだけ私の個人的な好悪を持ちこまず、誰もが知っているような、あるいは誰もに知っていて欲しいと思う100首を選ぶよう心がけた。

…となると、当然のことながら、教科書に載るような歌・歌人がここには多く登場する。

与謝野晶子の「なにとなく君に待たるる…」とか、若山牧水の「幾山河越えさり行かば…」とか。

短歌に興味を持って、もっと理解を深めよう、詳しく調べてみようという中学生、高校生が読むのに最適な本だ。