ロンドン、ロンドン

今日は、ロンドンの日。

上野の西洋美術館で開催中の「ロンドン・ナショナルギャラリー展」を観てきた。

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会期終了のぎりぎりになって、やっぱり観ておきたくなって、日時指定のチケットの空き状況をネットで調べたら、昼間の枠はすべて完売、夜の時間帯にかろうじて予約できる枠が残っていたのだ。上野駅構内で早めの夕食を済ませてから、会場に向かう。
今回はyoutubeや画集で予習してあり、重点的に観ようと思う作品がいくつか決めてあった。
クリヴェッリの「聖エミディウスを伴う受胎告知」、ターナーの「ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス」など。いずれも大作で、期待に背かず見応えのある絵だったが、小さいながらも魅力的で印象に残った作品もある。コローの「西方より望むアヴィニョン」、ゴーギャンの「花瓶の花」などだ。
今回のフェルメールは良いとは思わないし、ゴッホの「ひまわり」は名作に違いないが、それ以上に話題性が突出しているように感じた。


もう一つのロンドン。
美術館からの帰り、上野東京ラインの電車の中で、沢木耕太郎の『深夜特急』を読み終えた。もっと旅を続けていて欲しいのに、もっと読み続けていたかったのに、旅はロンドンにて終了。筆者は、正面にナショナル・ギャラリーの建物が見えるトラファルガー広場に立つが、中には入らなかったようだ。(いや、書かなかっただけかもしれない。『深夜特急』は紀行文とはいえ、いくらかの脚色はあるようだからだ。)