書店巡りの旅

旅する本の雑誌

旅する本の雑誌

  • 発売日: 2018/07/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  旅先でたまたま雰囲気の良さげな本屋を見つけて、ぶらりと立ち寄る、という経験はこれまでに何度かあるが、最初から本屋を目的とした旅の計画を立てたことはなかった。
 『旅する本の雑誌』は、書店員や編集者や作家といった職業の人たちが、北海道から沖縄まで、それぞれが得意とする街の魅力的な本屋を巡る旅を提案する。2泊3日。それぞれの土地の美味しいものも食べる。ニューヨークなど、海外の本屋巡りの記事もあり。
 小田原行きの旅を紹介している坪内祐三の文章には、牧野信一とか川崎長太郎とかの作家の名前は出てくるものの、ほとんど食い物の話だけで終わっている。小田原には書店というものはないのか?
 新型ウイルス問題がおさまったら、電車の中や宿で読む本をどっさりかばんに詰めて家を出て、現地でさらにかばんを重くして帰る、なんていう旅をしてみたいものだが、いつになることやら。