「大迫半端ないって!」が流行語になるとか、ならないとか、そんなことどうでもいいけど、次の試合でも誰かが半端ない活躍を見せてくれることを期待しよう。
で、今日、原田マハの『生きるぼくら』という小説を読んでいたら、こんなセリフが出てきた。
「まじっすか。すげえ。じゃあ、もう引きこもり克服したってことじゃないっすか。すげえ。まじ、パねえ」
セリフの主は田端純平、東京の私立大学の4年生。就職活動にことごとく失敗中。こんな日本語使っているようじゃあねえ…って感じの軽薄人間。(この先、まともな人間に成長していくというお決まりのパターンが予想されるけど…)
ところで、この作品の単行本が出たのが2012年、ということはそれより前から「パねえ」は使われていたわけだ。「半端ない」は良く耳にするけど、「パねえ」は気づかなかったなあ。僕の周りの生徒たちは使っていそうだけど。アンテナの感度をもっと良くしないといけないな。
さて、次の試合ではだれがゴール決めてくれるか。
「また大迫パねえ?」
「いや、今度は武藤パねえ?」
「案外、川島ってこともあるパねえ?」
いやいや、そんな使い方はないだろう。
■追記 6月26日
予測通り、田端順平は真人間となり、地道に就職活動に励む展開となった。引きこもっていた主人公の人生君も、すっかり前向きになって、幸せな人生を歩き始める。単純だけど、前向きな明るい話。どこかの出版社の現代文の教科書に、おすすめの本としてこの本が挙がっていたけど、確かに高校生に薦めるにはいい作品だと思う。