2018-12-12 女性の俤 小説 恋と呼べるほどにも育っていない女性へのほのかな想いは、突如その女性が姿を消してしまうことで、喪失の悲しみに変わる。いや、女性の不在という現実が、女性に対して想いをいだいていた自分自身に気付かせる。そして、女性の俤はいつまでも心の中で消えることはない。「山の手の子」(水上瀧太郎)の「お鶴」、「千鳥」(鈴木三重吉)の「藤さん」がその女性だ。 (061)俤 (百年文庫) 作者: 水上瀧太郎,鈴木三重吉,ネルヴァル,G´erard de Nerval,稲生永 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2011/01/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る