鎌倉近代美術館


 10月11日、連休中はやっているだろうと疑いもせず、よく調べもしないで行ってみたら展示替えのためにまさかの休館中だった県立近代美術館。今年度一杯で閉館してしまうので、ぜひとも一度は行っておきたいと思っていたのだが、今日、美術の研究授業の一環で見学に行く生徒の引率教員の一人として訪れることができたのはラッキーだった。
 事前指導で生徒に見せていた古賀春江の「窓外の化粧」の実物に接することがやはり一番の楽しみだったが、松本竣介佐伯祐三などの作品も見ごたえがあったし、数は少ないが立体作品にも面白いのがあって、与えられた約1時間の観覧時間はすぐに経ってしまった。
 平日にも関わらず、大勢の人でにぎわっていたのは意外だったが、つい先日、NHKの日曜美術館で取り上げられたのだと聞き、なるほどテレビの影響は大きいのだと思った。(この番組は再放送があるとのこと、ぜひ観てみたい。)
 見学後の研究協議会では、美術館の学芸員の方たちから興味深いお話をうかがえて、とても充実したひと時を過ごすことができた。
 鎌倉に行っても、もうあの魅力的な空間で幸せな気分に浸ることができなくなるのだと思うと、ちょっと寂しい。