この春に二つの印象派の展覧会を観て以来、印象派の絵に俄然、興味が湧いてきた。印象派の作品そのものの良さに開眼したというよりも、印象派以前の西洋の絵画が、印象派の画家たちの様々な試みを経て20世紀の絵画の様々な流れにつながっていく、その過程を知ることがとても面白いということに気付いたのだ。
そこで、こんな本を読んでみた。
- 作者: 井出洋一郎
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2012/06/27
- メディア: 文庫
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印象派の展覧会というのは、一つは東京都美術館で開かれていた「新印象派〜光と色のドラマ」、もう一つは三菱一号館美術館で5月24日まで開かれている「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展〜アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから」。
僕はワシントン・ナショナル・ギャラリー展で観た、エドゥアール・ヴュイヤールという人の作品に心ひかれた。(残念ながら、上述の本にはヴュイヤールへの言及はない。)どれも小さくてとても地味な作品だが、僕にはその色彩が実に好ましく思われたのだ。
さて、次はどの美術館で、誰の絵と会ってこようか…