句集をめくるような


今年三月に卒業した教え子が出演する芝居を観に池袋へ。演目は「月と箱舟」
作 矢沢幸治
演出 那波隆史
監修 森岡利行
筋書きが面白く、ギャグも満載で最後まで観客を飽きさせない。
若い役者たちも熱演で、本当に楽しい時間を過ごすことができた。
ありがとう!




観劇の次は、展覧会を見に、池袋から山手線で恵比寿へ。




東京都写真美術館川内倫子展  照度 あめつち 影を見る」を観る。
被写体にぐっと近づいて、作者の見ているもの以外を画面から排除する画面構成は、とても俳句的だと感じた。つまり、説明的なものをそぎ落としているという印象。もし映像をそのまま言葉に置き換えるとしたら(それは簡単なことではないけれど)、俳句のような短い言葉に凝縮されるだろう。
数秒単位の短い映像が次々と現れるビデオ作品では、句集のページをパラパラとめくっているような感覚を味わった。