「受験巡礼」

×月×日、都内の某所にて、アメリカン珈琲を飲みながら…


m「先生、あの本の続編をお書きになる予定はないんですか? とても楽しみにしているんですけれど。」
s「そうですかあ… ご存知のように、あの話は僕が結婚する前で終っているんですね。それで、その後結婚して、…、まあ、つまりそういうわけなんですよ。」
m「なるほど、それは確かにそうですよねえ、残念だなあ。」
s「ところで、僕の小説が『俳句界7月号』から連載されますから、立ち読みでいいから読んでみてください。」
m「えっ、そうなんですか、それはぜひ読ませていただきます。」

俳句界 2011年 07月号 [雑誌]

俳句界 2011年 07月号 [雑誌]

俳句界 2011年 08月号 [雑誌]

俳句界 2011年 08月号 [雑誌]

俳人今井聖による小説、「受験巡礼」

主人公、矢野精一(42歳)。全国51の国公立大学医学部すべてに合格することを目指している。これは「日本百名山」のすべてのピークを制覇するより明らかに困難な目標である。現在までに20校合格。果たして残り21校すべてに合格することはできるか? そもそもどうしてそんな無謀な企てを思いついたのか? そして、連載はいつまで続くのか!?