自分の心が傷を受けた場所に行って、そこにあるものに包帯を巻く。それを見ると、少し癒されたような気持ちになるのだという。
…うん、わかるような気がする。包帯の白さが言葉よりも力を持つことはあるかもしれない。
包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)
- 作者: 天童荒太
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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みんな何かの形で傷を受けている。全部巻いて言ったら、きっと日本中、いや世界中、包帯だらけになるんだろう……。ふと頭のなかに、包帯で巻かれた地球が見えた。(p.122)