近くて遠い国

今年の正月休みは家族で韓国旅行の予定だったのですが、ソウルが大雪で飛行機が飛ばず、羽田まで行って引き返してきたのでありました。これはその時、機内で読もうと思って買った本。

超格差社会・韓国 (扶桑社新書 56)

超格差社会・韓国 (扶桑社新書 56)

すさまじい競争社会・格差社会となっている韓国の現状を具体的に分かりやすく伝えてくれます。僕には特に「第1章 迷走する教育熱と受験戦争」が印象的でした。「勝ち組」になるために有名大学進学を目指し、深夜まで塾通いする学生。教育費は家計の7割。しかし、大学を出たといっても正規採用は20パーセント。就職難は日本も同じだけれど、韓国のそれは明らかに異常。しかも、会社に入ってからも激しい競争が待っています。そんな競争社会の中でストレスをためて自殺者も急増中とのこと。そのわりには、読んでいてさほど暗澹たる気持ちにならないのは、韓国人の行動的で逞しい一面をも伝えてくれているからでしょうか。
お隣の国、韓国の素顔をやはり一度は見ておきたいと思います。今度の夏休みには行けるかなあ…