八ヶ岳南麓を自転車で走ろうと、折り畳み自転車をかついで中央線に乗った。
鈍行列車の一人旅は、本を読む旅でもある。自転車に荷台はなく、走るとき荷物はすべて背負うことになるので、持っていく本もあまり厚くない文庫本一冊だけにしたかったが、いろいろ迷ったあげく、読みかけの本二冊をリュックに入れた。
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『白川静』についてはどうもしっくりしない読後感が残ってしまったが、それについては日を改めて、少し頭の中を整理してから書こうと思う。
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甲斐大泉から韮崎まで下るルートは、花と新緑が美しく、残雪の甲斐駒も常に前方に見えて、快適なサイクリングを存分に楽しんだ。
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