- 出版社/メーカー: 文學の森
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る
僕が出した句は、
電車よりホーム短し雪催ひ
これが茨木和生選の佳作の中に、
電車より短きホーム雪催ひ
と直されて入っているのです。これは「ホーム短し」より「短きホーム」の方がいいよと教えていただいたようなもの。ありがたいことです。ところが、さらに別のページを見ると、僕が出したままの形で佳作に採ってくださった選者(高橋悦男氏)もいらっしゃる。さあ、こうなると、どちらの形の方がいいのか、わからなくなりますが、あらためて二つの形を比べてみると、どうもやはり、添削された形の方が良いような気がしてきます。高橋氏にしても、本当は「短きホーム」の方がいいのだけれど、と思いつつそのまま佳作に入れてくださったという可能性もあるわけですしね。
実は、あとで句帳を見てわかったのですが、僕が最初に思いついたのは「電車より短きホーム雪催ひ」で、それを「電車よりホーム短し雪催ひ」に直し、その形で投句していたのでした。直す前の方が良かったということになるのでしょうか。(いずれにしても、佳作どまりですけどね。)
もう一句、やはり添削されて採られていた句がありました。
マスクずらして街の名を出札口
僕が出したのは
マスクずらして街の名を言ふ出札口
選者の辻桃子氏は、「言ふ」はいらないわよ、余計な語は削って十七音に近づけた方がいいの、あなたもなかなか上達しないわねえと呟きつつ、「街の名を出札口」と直してくださったのでしょう…
…でも、本当にそうだろうか、もしかしてこれ、誤植という可能性は絶対にないのだろうかという一抹の疑念を抱きつつ、『俳句界』は棚に戻し、『俳句』を買って帰ったのでありました。
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る