17音の青春



国語表現の12月の授業は「俳句作りにチャレンジ」。
高校生の作った句を紹介しようと、『17音の青春2007』を開いてびっくり、これが高校生の句かと思うほど読み応えのある句が並んでいました。初めて俳句を作る生徒の手本にするには出来過ぎているかも。でも、次のような句だったら今まで俳句にあまり縁のなかった生徒も興味を持ってくれそうです。


横顔を好きになれない熱帯魚  平井猛博
跳箱を一段高くして立夏   浜崎厚徳
いまちょっと不安定です天道虫  北嶋訓子
一人ブレーンバスター蚊の下で   木野貢造



この本は、高校生の作品だけでなく、選考委員(宇多喜代子、大串章金子兜太黛まどか、復本一郎)による座談会もなかなか面白いです。また、片山由美子のエッセイは、「こころざしを高く」俳句に向かうこと、すなわち俳句の基本をしっかり押さえ、日本語としての正しい表現を心がけることを、高校生にも求めようとする内容です。勉強になります。