レーモンド展

ようやく秋らしくなった鎌倉へ、建築家アントニン&ノエミ・レーモンドの展覧会を観に行きました。


先日観たばかりのコルビュジュの大規模な展覧会と比べてしまうと、ずっとこじんまりした展覧会でしたが、これはこれでなかなか興味深い企画でした。
なにしろ日本滞在期間が長く、日本の美に対する理解の深い点が、我々から観たときのレーモンド夫妻の作品の魅力です。軽井沢の「夏の家」にしても、同じ軽井沢の「新スタジオ」にしても、木の魅力が存分に生かされていて、いかにも居心地が良さそうです。こういう建築物に惹かれるというのは、やはり自分が日本人だからなのかなあと思います。
それからレーモンドの代表作「群馬音楽センター」、ここはぜひ一度行って、コンサートを聴いてみたいですね。
もっともそこまで足を伸ばさなくても、我が神奈川県には世界にも誇れる響きの木のホール、「県立音楽堂」があります。この建物の設計者、前川國男はレーモンドの下で学んだ一人。そう考えると、レーモンドという人がますます身近な人のように思われてきます。そして、そんなホールで何度も演奏したり、コンサートを聴いたりしてきた自分って、結構シアワセモノなんじゃないか!って思いますね。(来る12月23日には、久々に県立音楽堂のステージにのる予定です。)