残暑お見舞い申し上げます。

夏休みを利用して、二泊三日の家族旅行に出かけてきました。
行き先は今年も信州。最初の目的地は、国営アルプスあづみの公園。

この公園の存在はBRUTUS (ブルータス) 2007年 8/15号 [雑誌]の特集「公園で、夏休み」で知ったばかりでした。ちょうど近くを通るので行ってみようということになったのです。北アルプスからの清冽な水が広々とした園内を流れています。新しい公園で、まだ植栽は十分に育っていませんが、何年か後には心地良い木陰が増えて、いい公園になるでしょう。


次に訪ねたのが安曇野ちひろ美術館


数年前に黒姫童話館に展示してあった作品(山のデッサン)を見て以来、僕はいわさきちひろのファンになり、それまではあまり好きでなかった子供を描いた作品の良さにも目覚めてしまったのです。丸い目をした子供を水彩絵の具をにじませて描いた絵は、絵本やカレンダーでよく目にしますが、原画は印刷物ではわからなかった良さを伝えてくれるんですね。
今回特に素晴らしいと感じたのは、ぎりぎりまで単純化された表現でありながら、作者がとらえた人間の体の瞬間の動きや内面がしっかり伝わってくるということでした。
この日は白馬山麓に宿泊。


二日目はゴンドラ・リフトを使って八方池までのトレッキング。久々に高山の雰囲気を味わいました。
八方池へ至る尾根
ハクサンシャジン
リフトからの眺め


二泊目は、八ヶ岳山麓の原村。
朝、宿のベランダで読んだ本がこれ。串田孫一が、人生、自然、音楽について語った随想集です。

各地で観測史上最高の気温を記録しただけあって、ここ原村も例年よりは暑かったのですが、木陰は心地良い風が吹きます。朝食までの短い時間でしたが、幸せなひと時でした。

スキーを教えたことがある。その人はたった二日で上達し、ともによろこんだ。私も教えるとはこういうことだと悟った。「できる者は行う。できない者が教える。」折角いい気分になっていると、バーナード・ショーは意地の悪いことをいう。(「教えて学ぶ」より)

さあ、また仕事だあ。