もう一度観たい

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 恵比寿ガーデンシネマで「マイ・ブックショップ」を観てきた。

 予告編で、映画の中にレイ・ブラッドベリの『華氏451度』が出てくるのがわかっていたので、自分のブログの記事を検索して、どんな話だったか復習しておいた。もし内容を忘れたままだったら、最後近くのシーンで鳥肌立つような驚きを感じることができなかったかもしれない。この映画を観る人は、『華氏451度』がどんな話なのか、概要だけでも知っておいた方がよいと思う。そういう意味では、『ロリータ』の内容を知らない僕は、知っている人ならば気付くはずの大事な部分を見落している、という可能性もある。

 ネット上の様々なレビューを読むと、人によって随分違った受け止め方をされている映画だということがわかる。特に最後のシーンをどう受け止めるかが、評価の別れ目。ぼんやりしているとあっけなく終わってしまって、「何だったの?」となってしまうので要注意だ。古き良き時代のイギリスを舞台にした、勇気ある女性の奮闘記、とまとめてしまうと、作品の魅力の半分は抜け落ちてしまう。僕は、ナレーションをもっとしっかり聞いて(読んで)おくべきだったと、ちょっと後悔している。もう一度観るか…