政治とどう向き合うか

政治的思考 (岩波新書)

政治的思考 (岩波新書)

昨今の日本の政治状況(政治の停滞・混迷と、それに対する我々の不信・不満)を充分に視野に収めつつも、政党名・個人名は一切出さず、政治というものの本質(その役割と限界)をやさしい言葉で解き明かした好著。読者はこの著作から、政治とどう向き合うべきかのヒントを得ることができるだろう。

民主政治を選挙だけに一元化し、選挙の結果として生まれた政権への異議申し立てを雑音と表現するような考え方に対して、私は反対です。

ときっぱりと言い切る著者の姿勢を、僕は全面的に支持したい。