本の題名


仕事で近くまで行ったので、横浜市立中央図書館へ寄って句集・歌集をそれぞれ2冊ずつ借り、鞄をずしんと重くして帰ってきた。

石田響子『木の名前』
岸本尚毅『感謝』
セレクション歌人32 吉川宏志集』
穂村弘『ラインマーカーズ』

どの著者も僕とほぼ同じか、少し(?)若い世代。俳人にしても歌人にしても、このあたりの人たちに共感を覚えることが多い。
今日はまず石田響子を読んでみた。これ、書名がとっても良い。「木の名前」…これだけで一編の詩のように僕に訴えてくる。「感謝」という題名にも好感を持つけれども。

木の名前―石田郷子句集 (ふらんす堂精鋭俳句叢書)

木の名前―石田郷子句集 (ふらんす堂精鋭俳句叢書)

僕の好きな句。

押し合つてゐる海と川初ざくら
狩の犬腹を汚して戻りけり
雪原へ足あとの出て行つたきり
木の実落つ誰かがゐてもゐなくても
さへづりのだんだん吾を容れにけり



他の3冊も楽しみ。