畳の上の読書


今年も「ぐるっとお散歩篠原展」へ行って来た。これは田舎のよろしさと芸術の香りが程よくブレンドされた、一言で言えば「村の文化祭」。会場から会場へと田舎道を歩いて回るというのがなかなか楽しい。茸汁とか、かぼちゃ入りの饅頭とか、秋の味覚も満喫できる。
西島邸は昔ながらの造りの民家で、そこでは2500冊の絵本を自由に閲覧できる。あれこれ目移りして困ってしまったけれど、僕はこんな本を棚から取り出して、畳の上に座り込んで読み始めた。

棘が抜けないときどうする、とか、出先で電車賃がなくなったらどうする、とか、湯冷めしないお風呂の入り方とか、いろいろな暮らしの知恵を集めた本。筒井康隆はこんな本も出していたんですねー。つい最近アシナガバチに刺されてちょいと怖い思いをした僕は、蜂に刺されないためにというページを真っ先に開いた。整髪用のスプレーで蜂の翅を固めてしまうというのだけれど、本当にうまくいくのだろうか。
それにしても、畳の上って、落ち着いて本が読めるなあ。