- 作者: 柳川範之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 新書
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それはともかく、著者が言う、
職業の選択にしても、働き方にしても、もっと多様性があっていいように思います。たとえば三年とか五年働いてから、もう一度大学に入り直して、博士号やMBA(経営学修士)を取って、どこかの会社に戻るというようなことがもっとたくさんできてもいいと思います。
というのはその通りだと思う。教員の場合だったら、免許を取るのに6年の課程を強制するより、学校現場で行き詰ったりもっと勉強したくなったとき、今以上に大学や大学院に戻りやすくしたり、働きながら大学に通うというようなことが可能なシステムを考えるべきなんじゃないか。学ぶためのシステムが柔軟になるということは、学校というところが本来あるべき姿、すなわち本気で勉強したい人間が集まる場になるということでもあるだろう。