小さな身震い

アーサー・ビナードの詩集については、前にも書いたことがあるけれど、こちらの方が第一詩集で、発行は2000年、中原中也賞を受賞している。生徒に読んでもらいたくて、図書室で購入してもらった。

釣り上げては

釣り上げては

アーサー・ビナードはいつも詩の最後にちょっとした仕掛けを用意する。いや、その最後の仕掛けのおかげで特別なことでもない日常のひとコマが詩になる。日常から切り取られたひとコマが最後にぶるっと小さく身震いするするのだ。そして読み手の中にもその振動はさざなみのように伝わってきて、ぞくぞくっとしたりニヤッとしたり。
生徒はこの詩集、読んでくれたかな。もう一度教室で宣伝しておこう。