青春18切符を買って電車に乗ると、本がたっぷり読める。読んでいるうちに、遠くまで来ている。
車内で読んだ一冊。
- 作者: 高橋睦郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1999/01
- メディア: 新書
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解説は、取り上げた句についての分析よりも、その作者についての伝記的な記述に多くの字数を割いている。その作者がいつ、どうして俳句と出会い、どんな環境の中で俳句を作ったのか。筆者はそうした記述を通時的に並べることによって、日本の詩歌の歴史を見渡し、俳句という文芸形式の存在理由を探ろうとした。
ある事柄の全体像を見渡すためには、その事柄との間に一定の距離を置かなくてはならない。そうすることによって初めて見えてくるものというのは、確かにある。