ささやかな地異

浅間山噴火のニュースを昼過ぎてから知った。
そういえば、朝自転車に乗ろうとしたとき、サドルが少しざらついていたような。(こんな寒さの中でも、自転車通勤なのです。)
浅間山の噴火というと、立原道造の「はじめてのものに」という詩を思い出す。

ささやかな地異は そのかたみに
灰を降らした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のやうに 音立てて
樹木の梢に 家々の屋根に 降りしきつた

灰は降っても雪は降らないなあ、この冬。地球温暖化という「地異」は、「ささやか」なものではすまないかも。

立原道造詩集 (ハルキ文庫)

立原道造詩集 (ハルキ文庫)