締め切り近し!

正岡子規俳諧大要」に、こんなことが書いてあります。

輭ある時に是非とも俳句をものせんとあがくも宜しからず。忙しき時に無理に俳句をものせんとなやむも宜しからず。出づる時は出づるに任せ出ぬ時は出ぬに任すべし。輭なる時一句をも得ずして忙しき時に数句をたちどころに得る事あり。最もおもしろし。

なるほど、俳句というのは無理してひねり出そうとせず、「出づる時は出づるに任せ」という方針でいて、ある時ふと句が浮かんでくるのを待っていればいいのかもしれません。でも、そうは言ってもやはり作句モードは常にONにしてなければ、いつまでたっても天恵にあずかれるはずはありませんよね。僕の場合、毎月投句しようと決めている『俳句界』の投句締め切りの月末が近づくまでスイッチはOFFのままで、直前になって焦って作り始めるんですから、投句用はがきのマス目(合計7句書けるんですけど)はなかなか埋まりません。最近は毎月25日発売の『俳句界』を読みながら、気分を無理やり作句モードに持っていくというのが、お決まりのパターンになってきました。

俳句界 2008年 07月号 [雑誌]

俳句界 2008年 07月号 [雑誌]

さて今月の投句締め切りも間近。色鮮やかな紫陽花を見ていたら「数句をたちどころに得」ちゃった、なんていう愉快な経験をしてみたいものです。