「長谷川利行展」のち「釘ん句会」

 昨年の今頃、東京近代美術館で観た長谷川利行が良かったという話はこのブログに書いたが、その長谷川利行の展覧会があると知り、プーシキンルーブルも観たいけどまずこっちが先、と思って昨日行ってきた。

 初めて行く会場の府中市美術館は、爽やかに晴れ上がった府中の森公園の一角に建つ立派な建物。公園内を散策しながら、夕方の句会に備えて、まだ数の足りない俳句をひねり出すというのもいい考えだが、それは後にして、900円のチケットを購入。

 一年ぶりの再会となる長谷川利行、やっぱりいい!!
 書きなぐったような自由な筆の運びと大らかな構図。様々な色をごちゃまぜにしたようでいて、全体として保たれている調和。その中で明るく鮮やかな赤い絵の具がアクセントとなって、目を引き付ける作品が多い。(購入したカタログではその赤が、実物ほど鮮やかに印刷されていないのが残念だが、仕方がない。)
 この展覧会は、前期展示が6月10日まで。後期展示が6月12日から始まる。多くの作品が入れ替わるので、もう一度行きたいと思う。

 展覧会の後は、公園内をちょっと歩いてから、句会の会場、市ヶ谷に向かう。歳時記や電子辞書を入れたショルダーバッグが、展覧会のカタログを加えてますます重くなった。毎度のことながら、満足な句が揃っていないので、気持ちも少し重い。

 釘ん句会は、今回で35回目。(良く続いているなあ…)
 今回出した五句のうちの二句。

 アマゾンの大きな箱で来る香水
 節つけて「おはようよのなか」夏始

 「アマゾン…」のような句は、もう誰かが作っているに違いない。
 Kさんからお借りして帰った俳誌「知音」を読むのが楽しみ。